Japanese
English
綜説
運動の生理と臨床—呼吸循環器系を中心として
Physiology and Clinic of Muscular Exercise
岡村 輝彥
1
Teruhiko OKAMURA
1
1慶応大学医学部内科教室
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.326-344
発行日 1957年5月15日
Published Date 1957/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200496
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Ⅰ.緒 言
人のエネルギー消費はその大部分が体温の保持に向けられるが,残りの大半は筋運動に用いられる。そして安静時には1.4Cal/kg/hrであるのが激しい運動では55Cal/kg/hrまで費し得る。よつて運動はその量と強度により人体に種々なる影響を及ぼす。特に諸疾患患者においてはその影響大であり,疾患の経過や治療に関係するとともに,安静時には認め得ない変化を運動時に明らかにし得るという診断的意義をももつ。
こゝでは運動についてその生理学的見地から述べ,次いでその諸疾患特に呼吸循環器系疾患における影響を解説し,最後に身体的能力(身体適性) Physical Fitnessの問題にふれたい。
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