Japanese
English
方法と装置
選択的腦灌流冷却法—直視下心臓内手術のための裝置と方法
Selective Brain Cooling by Irrigation--Apparatus and Method for Open Heart Surgery under Direct Vision
杉江 三郞
1
,
浅野 献一
1
,
吉村 享
1
,
常本 実
1
,
佐藤 文雄
1
Subro SUGIE
1
1東京大学木本外科
1Department of Surgery Tokyo University School of Medicine
pp.560-567
発行日 1955年9月15日
Published Date 1955/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200281
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いとぐち
本論にたちいるまえに,まずわれわれの研究の道程をかえりみ,その変遷の跡を明かにすることも必要なことであると思われる。
研究の歴史は正確には数年まえにさかのぼるが,ひとつの明確な時期を劃するものとして,ここに丁度1年まえからの研究の過程をとりあげよう。当時心臓外科の臨床方面も大体軌道にのり,漸次手術例数も増加しつつある現状ではあつたが,ことに先天性心臓疾患に対する手術治療の経験を重ねるに従つて,そのあるものに対しては是非とも直視下の心臓内手術,すなわち心臓壁をあけ,目でみながら必要な手術操作を加えるという方法の必要性が痛感され,われわれも卒先してこの目的に向つて努力を傾注していた。
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