Japanese
English
方法と装置
エレクトロカイモグラフイー裝置の基礎的検討—特に平衡型増幅器について
Fundamental studies on Electrokymography
菅原 努
1
,
加藤 昭
1
,
玉垣 有信
1
Tsutomu SUGAHARA
1
1三重大高安内科
1Takayasu's clinic Mie Prefectural University School of Medicine
pp.568-572
発行日 1955年9月15日
Published Date 1955/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200282
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1.序
レントゲン・エレクトロカイモグラフイー(以下E.K.Y. と略記す)は,心電図が心收縮にともなう電気的の変化を連続描記するのに対して,間接的にではあるが心收縮にともなう機械的な変化を連続的に描記する物であつて,種々な制約があるにかゝわらず,生体に何等損傷をあたえる事なく心臓の動き(之には種々の成分が考えられるが)を知る事が画来る点で大さな価値があり,我我も数年来この問題に関心を持ち,現在まで種々検討を加えて来たが,今回は装置を主として其の結果を報告する。尚其の間思わざる障碍に逢着して其の対策になやんだ事もあり,何回かの設計変更と条件の検討を経て現在の装置にいたつたので,其の結果をたどりながら記して,最後に現用の平衡型増幅器についてやゝ詳細に記してみたい。臨床的な方法や臨床応用例については目下検討中なので次の機会に報告したい。
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