Japanese
English
症例
異型の大動脈絞窄症の1例
A Case of coarctation of aorta at unusual sites.
山川 邦夫
1
,
太田 怜
1
,
三科 大和
1
,
高橋 政夫
1
,
淸水 直容
1
,
三枝 正裕
2
,
和田 達雄
2
Kunio YAMAKAWA
1
,
SAEGUSA
2
,
WADA
2
1東大田坂内科
2東大木本外科
pp.179-183
発行日 1955年3月15日
Published Date 1955/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200220
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緒 言
大動脈絞窄症(coarctation)は,欧米ではさして珍しい先天性血管異常とは認められていない様であるが,その殆どが動脈管開口部に狭窄のある所謂,成人型(adult type)のもので,それ以外の場所,即ち,下行大動脈,或は腹部大動脈に狭窄のあるものは,極めて珍しいものとして,その都度報告され,1)〜14)その成因についても明確なことは解つていない。本邦に於てはcoarctationそのものゝ報告も稀15)ではあるが,異型のcoarc—tationの報告は未だ見当らないので,われわれが最近経験した症例について次に報告する。尚この要旨は昭和29年10月23日の第8回「呼吸と循環」談話会に於て発表したものである。
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