Japanese
English
症例
総動脈幹症の1例
A Case of Truncus Arteriosks Communis.
三枝 正裕
1
,
和田 達雄
1
,
草川 三治
2
Masahiro SAIGUSA
1
,
Sanji KUSAKAWA
2
1東京大学医学部木本外科
2東京大学医学部小児科
1Department of Surgery, University of Tokyo Medical School
2Department of Pediatricus, University of Tokyo Medical School
pp.362-365
発行日 1954年11月15日
Published Date 1954/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200186
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手術を希望して教室を訪れる青色症Morbus Caeru—leusのうちには現在の段階では手をつけ得ない各種の先天性異常が含まれ,これらと手術によつて著しい効果を挙げ得る青色症との鑑別診断には非常な困難を感ずる場合が少くない。われわれの経験した珍らしい青色症中,二腔心1),三尖弁閉鎖症2),大動脈極右位症3),大血管転位症4)については,それぞれ報告したが,Fallot氏四微症に極めて類似した臨床症状を有し,血管心臓撮影によつて総動脈幹症,Truncus Arteriosus Communisである事が診断され剖検の結果之が確認され剖検所見と血管心臓撮影所見とが全く一致した珍らしい,貴重な例を経験したので報告する。
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