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特集 COPDの最新の話題
GOLDガイドライン改訂の要点
The Point of the Revised GOLD Guidelines
鈴木 雅
1
,
西村 正治
1
Masaru Suzuki
1
,
Masaharu Nishimura
1
1北海道大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野
1Division of Respiratory Medicine, Hokkaido University Graduate School of Medicine
pp.999-1004
発行日 2012年10月15日
Published Date 2012/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102061
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は患者数が増加傾向にあり,全世界的にCOPDについての啓蒙,予防,疾病管理の向上が必要とされている.このような背景のなか,1997年に米国心肺血液研究所(NHLBI),米国国立衛生研究所(NIH),および世界保健機関(WHO)により,GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)が発足され,2001年にGOLD初の国際的ガイドライン“Global Strategy for the Diagnosis, Management, and Prevention of COPD”が発表された1).その後,新たな知見の集積によりGOLDガイドラインは毎年改訂されており,2006年に大幅な改訂版が,そして2011年に再び大規模に改訂された2).本改訂ではCOPD患者の評価方法が気流閉塞の程度のみならず症状や増悪の頻度なども考慮するように大きく変更された.本稿では,2011年改訂版GOLDガイドラインの要点を,実際のガイドラインの各章に沿って概説する.
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