特集 小児日常診療でその薬を使うとき・使うべきでないとき
III アレルギー
41.気管支喘息とβ2刺激薬
井上 祐三朗
1
1東千葉メディカルセンター 小児科
キーワード:
喘息
,
経口投与
,
経皮投与
,
吸入投与
,
禁忌(治療)
,
Adrenergic Beta-2 Receptor Agonists
,
長期投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Administration, Cutaneous
,
Administration, Inhalation
,
Asthma
,
Adrenergic beta-2 Receptor Agonists
pp.1596-1597
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017086313
- 有料閲覧
- 文献概要
気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患であり,気道過敏性と可逆性の気道狭窄により,反復性の咳・喘鳴・呼吸困難を呈する.β2刺激薬は,気管支平滑筋細胞のβ2受容体への結合によりcAMP 依存性蛋白キナーゼを活性化させ,ミオシンのリン酸化の抑制や細胞内カルシウム濃度の低下を誘導し,気管支平滑筋の収縮の抑制による優れた気管支拡張作用を有する.このため,さまざまなβ2刺激薬が,気管支喘息の発作治療薬あるいは長期管理薬として用いられている.
Copyright © 2016, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.