Japanese
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Bedside Teaching
難治性気胸のマネジメント
The Management for Intractable Pneumothorax
栗原 正利
1
Masatoshi Kurihara
1
1日産厚生会玉川病院気胸研究センター
1Nissan Tamagawa Hospital, Pneumothorax Research Center
pp.1121-1127
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101826
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はじめに
気胸学の最近の進歩はやはり内視鏡(胸腔鏡)手術である.フランス人医師Phillipe Mouretが世界で初めて胆石症を内視鏡手術で治療した.以後あらゆる臓器で内視鏡手術が世界中に広がり発展を遂げてきた.肺の分野でも同様に進歩を遂げていった.
難治性気胸の治療も,低侵襲であるとの意味から一部は胸腔鏡手術で可能となった.したがって呼吸器外科医のなかには胸腔鏡手術でできるものは難治性気胸から外すと考えているものもある.しかし,胸腔鏡手術の技術も医師により様々である.胸腔鏡手術でできないものも多数ある.日本気胸囊胞性肺疾患学会のガイドライン1)をみても,難治性気胸の定義は未だに明確になっていない.
本稿では胸腔鏡手術で可能な難治性気胸も含めて難治性気胸の全体像について述べたい.
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