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Current Opinion
JSH2009を考える
A Summary and Opinion about JSH 2009
桑島 巌
1
Iwao Kuwajima
1
1東京都健康長寿医療センター循環器内科
1Department of Cardiology, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital
pp.953-956
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101334
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高血圧治療をめぐる最近1年間の話題
わが国の高血圧治療ガイドラインが5年ぶりに改訂され,JSH2009として出版された.本稿では,主な改訂点のポイントについて概説するとともにガイドラインに対する筆者なりの考え方について述べる.
[1]「高血圧治療ガイドライン2009」の特徴と主な改訂ポイント(表1)
1. リスクの層別化のための新たな血圧区分と高血圧管理計画
今回のガイドラインのキーワードは,「より,厳格な降圧」である.特に注目すべきは,高血圧分類では,非高血圧と区分されていた収縮期血圧130~139/拡張期血圧85~89mmHgのいわゆる「正常高値(high normal)」がクローズアップされている点である.
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