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特集 ARBの選び方・使い方
糖尿病を伴う高血圧患者に対して
ARB for Hypertensive Diabetical Patients
篠田 和明
1
,
寺内 康夫
1
Kazuaki Shinoda
1
,
Yasuo Terauchi
1
1横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学
1Department of Endcrinology & Metabolism, Yokohama City University School of Medicine
pp.477-482
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101257
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はじめに
高血圧治療に際し最も重要な点は,目標血圧レベルへの確実な降圧である.これまでの本邦での降圧薬使用状況はCa拮抗薬が主流であったが,この数年でアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の処方量が大きく増えている.これは長期のコンプライアンスが重要な降圧療法において,副作用が少ないARBに期待が寄せられた結果と考えられているが,ARBのなかにも降圧効果の点でCa拮抗薬と同等のものが出てきた点も見逃せない.さらに,数多くの大規模臨床試験により,脳・心・腎・血管に対する臓器保護作用が示されている点も特筆される.本稿では糖尿病患者におけるARBの有効活用法について概説したい.
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