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特集 肺癌診療の進歩
外科療法と術後補助化学療法
Surgical Treatment and Postoperative Adjuvant Chemotherapy for Lung Cancer(NSCLC)
坪井 正博
1
,
中山 治彦
1
Masahiro Tsuboi
1
,
Haruhiko Nakayama
1
1神奈川県立がんセンター呼吸器外科
1Department of Thoracic Surgery, Kanagawa Cancer Center
pp.1205-1212
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101161
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はじめに
非小細胞肺癌の切除全例の5年生存率は概ね40%(38.1%)で,欧米では「early stages」と認識されている臨床病期IB/II期非小細胞肺癌でさえ切除後5年生存率は60~70%程度にとどまり,満足できる成績とは言い難い.一方,最近の5年間で「術後化学療法」が非小細胞肺癌の標準的治療戦略の一端を担う治療手段として確立してきた現状を受けて,「がん治療の均てん化」の視点から「非小細胞肺癌に対する術後化学療法」の情報整理は研修医・実地医家のレベルでも常時必須と考えられる.
本稿では,肺癌の局所療法の主軸である「外科療法」と標準的治療戦略に組み込まれた「術後化学療法」について,現状を解説する.
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