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特集 肺疾患動物実験モデルの意義と展開
気管支喘息の動物実験モデル
Animal Models of Asthma
山下 直美
1
Naomi Yamashita
1
1武蔵野大学薬学部
1Faculty of Pharmacy, Musashino University
pp.887-892
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101103
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はじめに
気管支喘息の実験動物モデルとしては,従来は気道過敏性を生来有するモルモットが使われたが,現在はマウスモデルが頻用されている.特に新規治療ターゲットを検索に使用するモデルとしてマウスは優れており,この検討により新規治療法の開発が格段の進歩を遂げたことは揺るぎない事実である.一方では,ヒトの病態との相違について多くの議論がなされている.特にIL-5をターゲットとした治療について,マウスモデルとヒトの治験の結果の大きな相違について発表されて以来議論はさらに激しくなった1).
本稿では,マウスモデルを中心に動物モデルの有する特徴,現在までの成果および今後の展開について述べてみたい.
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