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特集 低線量CT検診の現状と展望
胸部写真による肺がん検診の動向
Current Status on Lung Cancer Screening in Japan
江口 研二
1,2
,
関 順彦
1,2
Kenji Eguchi
1,2
,
Nobuhiko Seki
1,2
1帝京大学医学部内科学講座
2帝京がんセンター
1Department of Internal Medicine, Teikyo University School of Medicine
pp.453-456
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101027
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日本では肺がんにより年間約6万人が死亡し,肺がんは男性ではがん死亡原因の1位,女性では胃がん,大腸がんに次いで3位を占める.肺がんは高齢者に多くみられ,肺がんと診断された時点で約7割の患者が既に進行がんであり,治り得る時期の肺がんを数多く見つけることはいまだに緊急の課題である.
全国的規模の団体を例として,胸部写真による肺がん検診の実績をみると,日本対がん協会関連の検診では,2005年には年間に約300万人の成人が胸部X線検診を受診しており,人口10万人あたり約70人の割合で肺がんが発見されている1).しかし,発見肺がんのうちI期肺がんの割合は約30%という状況にある.
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