Japanese
English
特集 在宅呼吸管理をめぐって
在宅呼吸管理の今後の課題―新しい在宅呼吸管理システムの構築
Future Perspectives of Respiratory Care and Management: Establishment of a new respiratory care system in Japan
塩谷 隆信
1
,
柳屋 道子
2
,
佐竹 將宏
1
,
菅原 慶勇
3
,
高橋 仁美
3
,
本間 光信
4
Takanobu Shioya
1
,
Michiko Yanagiya
2
,
Masahiro Satake
1
,
Keiyu Sugawara
3
,
Hitomi Takahashi
3
,
Mitsunobu Honma
4
1秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻
2秋田大学医学部保健学科看護学専攻
3市立秋田総合病院リハビリテーション科
4市立秋田総合病院呼吸器内科
1Department of Physical Therapy, Akita University School of Health Sciences
2Department of Nursing, Akita University School of Health Sciences
3Department of Rehabilitation, Akita City General Hospital
4Department of Pulmonary Medicine, Akita City General Hospital
pp.879-889
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100849
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
2005年6月,日本呼吸器学会より慢性呼吸器疾患患者の実態調査「在宅呼吸ケア白書」1)が発表された.医療関係の法律では,2006年4月には身体障害者福祉法,知的障害者福祉法,精神保健福祉法,児童福祉法が「障害者自立支援法」2)として一元化された(図1).さらに呼吸リハビリテーション(リハビリ)領域では,2006年および2007年に診療報酬体系が大幅に改訂された3,4).このような最近の相次ぐ医療体系や制度の変化から,今後,在宅呼吸管理に関しては新たな展開が予想される.このような現況に鑑み,本稿では,まず在宅呼吸ケア白書,身体障害者福祉法,介護保険,診療報酬の現状と問題点について,次にこうした現状を踏まえて将来の課題である在宅呼吸管理システムの構築についても概説する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.