書評
―金澤一郎,北原光夫,山口徹,小俣政男 総編集―内科学
高久 史麿
1
1自治医科大学
pp.328
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100805
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医学書院から最近刊行された金澤一郎,北原光夫,山口徹,小俣政男4氏の総編集による『内科学』の書評を頼まれ,お引き受けしたところ,早速『内科学I・II』が私の事務室に送られてきたが,まずその量が膨大なのに驚いた.執筆者の数も同様に膨大である.
その内容を見てみると,I巻のIの「社会の中の内科学」の見出しが目にとまった.確かに医学は理系の学問のなかでは社会との接点が最も幅広い学問分野であり,そのなかで内科学が中心である事は周知の如くである.その意味で内科学書の最初の項目として,この様な幅広い問題を取り上げた事は高く評価されるべきであろう.次のIIの「内科学の進歩」では最近の医学の進歩を内科学を中心にまとめて紹介している.この事も本内科学書の新しい試みであると考えられる.
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