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Current Opinion
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物療法―長時間作動型気管支拡張薬の特徴と臨床効果
Medications for Chronic Obstructive Pulmonary Disease Management:focus on the bronchodilator
松永 和人
1
,
一ノ瀬 正和
1
Kazuto Matsunaga
1
,
Masakazu Ichinose
1
1和歌山県立医科大学第三内科
1The Third Department of Internal Medicine, Wakayama Medical University
pp.1245-1252
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100765
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気管支拡張薬を中心としたCOPDの薬物療法の最近1年間の話題
1・はじめに
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)は進行性の労作時呼吸困難,慢性的な咳嗽,喀痰を主症状とし,肺機能においては完全には可逆的ではない気流制限を特徴とする疾患である1).禁煙のみがCOPDによる長期的な肺機能低下を抑制するとされているが2),薬物療法は自覚症状の改善や気道感染などによる増悪の頻度,程度を軽減するために有用である.また,患者の運動耐用能を高め,Quality of Life(QOL)をも改善させる.
本稿では気管支拡張薬を中心にCOPDの薬物療法について概説するとともに,近い将来本邦におけるCOPD薬物療法の中心的役割を担うことが期待される長時間作動型気管支拡張薬の特徴,臨床的有用性について紹介する.
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