Japanese
English
Bedside Teaching
胸部X線写真上のシルエットサインとCT画像との関係図譜
Relationship of CT Image and Silhouette Sign on Chest Radiograph
楠本 昌彦
1
,
立石 宇貴秀
1
Masahiko Kusumoto
1
,
Ukihide Tateishi
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
1Division of Diagnostic Radiology, National Cancer Center Hospital
pp.169-175
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100627
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はじめに
胸部単純X線写真の読影に際しては,まず①異常陰影の存在,次に②異常陰影の存在部位とその広がり,最後に③陰影の性状から病態の推定,というプロセスが重要である.このうち異常陰影の存在の有無については,胸部単純X線写真上の正常構造や正常亜型,個体差の熟知が大切である.異常陰影の存在部位とその広がりについても,単純X線診断での重要な役割である.
胸部単純X線正面像のみからでも,その正常構造や解剖学的な理解とシルエットサインの応用などで,病変の部位診断が可能な場合が多い.本稿では各区域の異常影の形状や心陰影や横隔膜とのシルエットサインの有無は標準的と考えるものを解剖学的な見地から成書から例解し1~4),単純X線正面像の異常影の部位診断をシルエットサインを応用した読影でCT像と対応させて解説する.
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