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特集 心臓サルコイドーシス診療の新しい展開
心臓サルコイドーシスの心エコー図
Echocardiographic Findings in Cardiac Sarcoidosis
山野 哲弘
1
,
中谷 敏
1
Tetsuhiro Yamano
1
,
Satoshi Nakatani
1
1国立循環器病センター心臓内科
1Department of Cardiology, National Cardiovascular Center
pp.933-939
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100450
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サルコイドーシスは,原因不明の全身性肉芽腫性の系統的疾患であり,肺・眼・表在リンパ節・皮膚・心臓などが侵される.心臓サルコイドーシスは全身性系統性の特定心筋疾患に分類され,不整脈,伝導障害,心雑音,心不全などの多彩な臨床所見を呈するにもかかわらず,一般にその生前診断は困難である.本症の心病変は,正常の心内膜,心筋,心外膜が巨細胞を伴うサルコイド肉芽腫(sarcoid granuloma)およびその瘢痕組織に置き換えられることを特徴とする.
サルコイドーシスの予後は心病変の有無およびその程度に左右され,その正確な診断は極めて重要である.心エコー図は心電図,心臓核医学検査,心内膜心筋生検とならび心臓サルコイドーシスの診断に必須の検査である.
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