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Current Opinion
心エコー図―三次元エコーの普及を踏まえて
Recent Advances in Echocardiography
舛形 尚
1
,
千田 彰一
2
Hisashi Masugata
1
,
Shoichi Senda
2
1香川大学医学部第二内科
2香川大学医学部総合診療部
1Second Department of Internal Medicine, Kagawa University School of Medicine
2Department of Integrated Medicine, Kagawa University School of Medicine
pp.853-858
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100351
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心エコー図をめぐる最近1年間の話題
最近の心エコー図に関する進歩としては,新技術の更なる発展の面から,1)左室壁局所機能の評価法としてこれまでの組織ドプラ法からストレインレート法・ストレイン法への展開がなされたこと,2)心筋コントラストエコー法における新映像法の開発および治療への応用が注目されている.一方,臨床面では,3)経胸壁ドプラ法による冠動脈血流計測の臨床応用が定着したこと,4)装置の小型化による携帯型心エコー装置の日常診療への普及が顕著になったことが話題として挙げられる.
そして近年における最大の技術革新は,瞬時に心臓を三次元表示するリアルタイム三次元画像の開発である.初期の三次元エコーは画像化のために多大な時間と労力を必要とする再構築三次元画像であったため,研究用として使用されることが多く,臨床応用は困難であった.1990年代後半からのデジタル技術活用に基づく超音波診断装置の信号処理技術の変革により,リアルタイム三次元エコーが一般臨床検査用装置に導入されるに至った.本稿ではこれらの新しい動向について文献を用いて紹介する.
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