Japanese
English
装置と方法
マウスの心電図計測方法―生後5日目のbabyからadultまで
ECG Evaluation on Mice from Five Days after Birth
岩崎 淳一
1
,
宮川-富田 幸子
2
,
森 善樹
2
,
富松 宏文
2
,
中沢 誠
2
,
冨澤 康子
3
,
遠藤 真弘
3
,
小久保 博樹
4
Junichi Iwasaki
1
,
Sachiko Miyagawa-Tomita
2
,
Yoshiki Mori
2
,
Hirofumi Tomimatsu
2
,
Makoto Nakazawa
2
,
Yasuko Tomizawa
3
,
Masahiro Endo
3
,
Hiroki Kokubo
4
1日本光電東京株式会社
2東京女子医科大学循環器小児科
3東京女子医科大学心臓血管外科
4国立遺伝子研究所系統生物研究センター発生工学
1Shinjuku Office, Nihon Kohden Tokyo Corp.
2Department of Pediatric Cardiology, Tokyo Women's Medical University
3Department of Cardiovascular Surgery, Tokyo Women's Medical University
4Division of Mammalian Development, National Institute of Genetics
pp.203-206
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100260
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はじめに
マウスの心電図計測は特に新しいことではなく,現在までに様々な検討がなされている1).心電図計測では非侵襲的に,しかも心機能に影響を与えず,できるだけ麻酔をかけることなく,ノイズの少ない誘導心電図計測を行うことが望ましい.
タングステンワイヤーは入力抵抗が大きいため,針電極として微小電位(細胞電位)を計測するのに多用されている.そこで微小電位を計測できる本素材の利点を利用し,ワイヤー電極としてマウスの四肢に良好に接触させることが可能であれば,安定してマウスの心電図を計測できると考え,心電図計測の素材としてタングステンワイヤーを選択した.
今回,われわれは生後5日目の幼獣(baby)から成獣(adult)までのマウスの心電図計測を行う方法を検討し,興味ある結果が得られたため報告する.
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