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特集 レニン・アンジオテンシン系薬剤の最近のトピックス
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を用いた最近の大規模臨床試験
Randomized Clinical Trials of Angiotensin II Receptor Blocker(ARB)
石森 直樹
1
,
筒井 裕之
1
Naoki Ishimori
1
,
Hiroyuki Tsutsui
1
1北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学
1Department of Cardiovascular Medicine, Hokkaido University School of Medicine
pp.137-142
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100155
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世界で初めてアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)が高血圧症に用いられたのは,スウェーデンにおいて1994年のことであり,わが国では1998年のことである.現在,ロサルタン,カンデサルタン,バルサルタン,テルミサルタン,オルメサルタンの5種類のARBがわが国の臨床の現場で使用可能である.他の降圧薬と臨床効果を比較検討した数々の大規模臨床試験よりエビデンスが蓄積され,ARBの有用性が明らかになってきた(表1).
本稿では,最近の大規模臨床試験をもとに,ARBがもつ予後改善効果や臓器保護効果について概説する.
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