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Current Opinion
各種アンジオテンシンII受容体拮抗薬の差について
The Summary of the Difference between All Available Angiotensin II Receptor Blockades
杉本 研
1
,
楽木 宏実
1
Ken Sugimoto
1
,
Hiromi Rakugi
1
1大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学
1Department of Geriatric Medicine and Nephrology, Osaka University Graduate School of Medicine
pp.521-526
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101039
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アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)をめぐる最近1年間の話題
[1] はじめに
本邦における高血圧患者数は約3,500万人といわれる.メタボリックシンドロームにおける高血圧の有病率も60~70%と高く,心血管病発症予防の観点からも,ますます降圧治療の重要性が高まっている.なかでもアンジオテンシンII(AII)受容体拮抗薬(ARB)は,降圧作用以外に様々な臓器保護作用を有し,その副作用の少なさからも,従来高血圧治療の中心であったカルシウム拮抗薬と同等の使用頻度になっている.
本邦で臨床使用可能なARBは5種類(ロサルタン,カンデサルタン,バルサルタン,テルミサルタン,オルメサルタン)あるが,いくつかのARBについては降圧効果以外にpleiotropic効果も報告されている.本稿では,これら薬剤の最近のトピックスと自験成績について述べる.
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