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Bedside Teaching
復職した壮年虚血性心疾患患者に対する回復期心臓リハビリテーションの効果
The Effects of Phase II Cardiac Rehabilitation on Psychosocial Outcomes in Middle-aged Patients with Ischemic Heart Disease after Returning to Work
米澤 隆介
1
,
増田 卓
1
,
松永 篤彦
1
,
前田 智美
1
,
上脇 玲奈
1
,
早川 康之
2
,
坂本 美喜
2
,
和泉 徹
3
Ryusuke Yonezawa
1
,
Takashi Masuda
1
,
Atsuhiko Matsunaga
1
,
Tomomi Maeda
1
,
Reina Uewaki
1
,
Yasuyuki Hayakawa
2
,
Miki Sakamoto
2
,
Tohru Izumi
3
1北里大学区大学院医療系研究科
2北里大学区大学院医療衛生学部
3北里大学区大学院医学部循環器内科学
1Graduate School of Medical Scienes, Kitasato University
2School of Allied Health Sciences, Kitasato University
3Department of Internal Medicine & Cardiology, Kitasato University School of Medicine
pp.1175-1180
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100130
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はじめに
虚血性心疾患(IHD)患者の入院期間の短縮化に伴って,回復期ならびに維持期における心臓リハビリテーション(心リハ)の重要性が高まり,その役割は多様化している.特に壮年IHD患者(65歳未満)では復職が最も重要な課題であるが,復職には心機能や運動耐容能ばかりでなく不安や抑うつなどの因子が影響している1,2).退院後の社会復帰を支援し安定した就労を確保するためには,入院期から回復期にかけての包括的心リハを実践する必要があるが,その介入方法は未だ確立されていない.近年,職業性ストレスは高血圧や重症不整脈を惹起する可能性があることから3,4),虚血性心疾患の危険因子の一つと考えられている.壮年IHD患者が安定した就労を継続するためには,復職後のストレス状況を把握し,それを緩和するための最適な介入方法を検討することが必要である.
そこで,IHD患者の復職に対する効果的な介入方法を構築する一環として,入院期心臓リハを終了した壮年IHD患者を対象に復職後の職業性ストレスとquality of life(QOL),さらに不安と抑うつを評価し,復職後のストレスに対する回復期心リハの効果を検討した.
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