Japanese
English
綜説
高ホモシステイン血症と心血管障害
Hyperhomocysteinemia and Cardiovascular Disease
藤本 眞一
1
,
水野 麗子
1
,
中村 忍
1
Shinichi Fujimoto
1
,
Reiko Mizuno
1
,
Shinobu Nakamura
1
1奈良県立医科大学総合医療学
1Department of General Medicine, Nara Medical University
pp.1161-1168
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100128
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はじめに
高ホモシステイン(Hcy)血症は動脈硬化の新しい危険因子として注目されている.冠危険因子としての意義について多くの臨床疫学的データが示され,動脈硬化,ひいては心血管系の機能障害に密接に関係していることが注目されている.しかし,この指標が独立した動脈硬化指標としては未だ十分認知されているとはいえず,高血圧など他の危険因子と関連してはじめて意義のある危険因子と考えるべきなのかについては議論の余地が残されている.
本稿では,高ホモシステイン血症と心血管系疾患との関連について臨床疫学的データの要約を交えて概説する.
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