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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 基本と応用—考える画像診断が身につく
全消化管 3 Cases
Case 2
Case 2
我妻 康平
1
,
柴田 泰洋
1,2
,
仲瀬 裕志
1
Kohei Wagatsuma
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
2恵佑会第2病院消化器内科
キーワード:
MEFV遺伝子関連腸炎
,
炎症性腸疾患
,
分類不能腸炎
,
MEFV遺伝子
,
コルヒチン
Keyword:
MEFV遺伝子関連腸炎
,
炎症性腸疾患
,
分類不能腸炎
,
MEFV遺伝子
,
コルヒチン
pp.582-585
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203213
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臨床情報
80歳代,女性.主訴は発熱,下痢,腹痛.既往歴は甲状腺機能低下症.20XX年12月に発熱や左膝の発赤と腫脹に対し,前医にて抗菌薬治療やステロイド治療が行われた.治療中に下痢が出現し,大腸内視鏡検査(colonoscopy ; CS)を行った.確定診断に至らないものの,潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)を考え,5-ASA(5-aminosalicylic acid)製剤が開始となり,下痢は改善傾向となった.20XX+1年6月に薬剤性皮疹がみられたため,5-ASA製剤を中止した.同年10月に37℃台の発熱,下痢の再燃,腹部全体の腹痛を認めた.血液検査では,WBC 6,100/μl,Hb 10.9g/dl,CRP 8.11mg/dl,血清アミロイドA蛋白(serum amyloid A protein ; SAA)962.4μg/mlであった.前医にてCSの再検(Fig.1)と腹部単純CTを行った(Fig.2).
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