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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
病理
横這型胃癌,手つなぎ型腺管癌
crawling-type gastric cancer/adenocarcinoma with anastomosing glands
河内 洋
1
1がん研究会有明病院臨床病理センター病理部
pp.743
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202900
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定義
滝澤1)は,以下の病理組織学的特徴を示す胃癌を,“横這型癌(crawling cancer)”と呼んだ.
①萎縮した粘膜を背景にして,細胞増殖帯に相当する粘膜の中間層を中心に,固有層内を広く進展する傾向が顕著.
②不整な形態の腺管が互いに融合しながら,粘膜固有層内を水平方向に密度の低い増殖を示す癌で,核異型は軽い.
③粘膜表層の上皮は腫瘍性腺管に連続するが,異型は認められず,どこまで癌とするか判断が難しい場合が多い.
④印環細胞癌の所見を合併することがある.
⑤腸上皮化生腺管に類似することも多い.
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