Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
下部消化管
大腸憩室疾患(憩室関連性腸炎)/出血
diverticulosis and diverticulitis/diverticulum bleeding
榎本 有里
1
,
斎藤 彰一
1
1がん研究会有明病院下部消化管内科
キーワード:
憩室関連性腸炎
,
膿の付着
,
膿汁流出
,
粘膜発赤・腫脹
,
全周性壁肥厚
,
大腸進行癌様
,
粘膜脱出・反転
,
ポリープ様
,
憩室出血
,
major SRH
,
活動性出血
,
非出血性露出血管
,
付着凝血塊
,
ヘマチン付着小びらん
Keyword:
憩室関連性腸炎
,
膿の付着
,
膿汁流出
,
粘膜発赤・腫脹
,
全周性壁肥厚
,
大腸進行癌様
,
粘膜脱出・反転
,
ポリープ様
,
憩室出血
,
major SRH
,
活動性出血
,
非出血性露出血管
,
付着凝血塊
,
ヘマチン付着小びらん
pp.654
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202833
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- 参考文献 Reference
大腸憩室は固有筋層が消失した仮性憩室であり,腸管管腔内圧の上昇に従い,直細動脈(vasa recta)が固有筋層から管腔側へ貫いて入る脆弱部位で発生する.頻度は加齢に伴って高まり,40歳以下では10%以下,50歳代では30%,70歳代では50%,80歳代以上になると50〜66%となる1).本邦における50歳未満の大腸憩室保有者では,75%近くの憩室が右半結腸に認められるが,加齢とともに左側結腸憩室の割合が増加する.一方,米国では大腸憩室の80%が左側結腸にあり,S状結腸が70%と大半を占める2).以下に,憩室関連疾患として憩室関連性腸炎と憩室出血について詳述する.
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