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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
画像所見
食道
melanosis
melanosis
熊谷 洋一
1
1埼玉医科大学総合医療センター消化管・一般外科
pp.529
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202733
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食道melanosisは,白色光通常観察では茶褐色〜黒色の平坦な色素斑として描出され,濃淡を有し,境界は一般的に不明瞭である(Fig.1a,b).病理組織学的には基底層を主座に食道粘膜上皮への黒褐色のメラニン色素沈着が特徴である1)(Fig.1c).
食道melanosisを発症する患者は,ALDH2(aldehyde dehydrogenase 2)ヘテロ欠損者の多量飲酒など,食道扁平上皮癌と共通する背景を有する.そのため,内視鏡検査時にmelanosisを発見した場合,食道癌の高危険群であることを念頭に置いて食道を観察しなくてはならない2)(Fig.1d).
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