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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
検査法・手技
腸
CT colonography/enterography
CT colonography/enterography
小林 広幸
1
1福岡山王病院消化器内科
pp.513
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202721
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CTC(CT colonography)は,多列検出器型CT(multi detector-row CT ; MDCT)にて撮影を行った後に,専用ワークステーションで画像情報を多角的に解析する方法である.CTCは1996年にVining1)により初めて報告されたが,その後MDCTの開発・進歩により今日ではその時間・空間分解能が飛躍的に向上した.欧米では大腸癌のスクリーニング法として広く用いられており,本邦でも比較的低侵襲で行える新たな大腸検査法として普及してきている.CTCの目的は,①大腸癌スクリーニング検査,②内視鏡挿入困難例の代替検査,③大腸癌の術前精密検査(Fig.1),に大別される2).
一方,CTE(CT enterography)は,腸管(主に小腸)内に造影剤を満たして造影CTを撮像する方法で,Raptopoulosら3)の報告以来,主にCrohn病の腸管病変の画像診断法として欧米で用いられているが,本邦ではいまだに炎症性腸疾患専門施設でのみ行われているのが現状である.
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