Japanese
English
今月の主題 咽頭・食道内視鏡拡大観察の基本と最新知見
誌上読影会
食道内視鏡拡大観察の実際
Endoscopic Interpretation Program―Practice of Magnifying Endoscopic Diagnosis for Esophagus
平澤 大
1
,
小澤 俊文
2
,
海崎 泰治
3
,
前田 有紀
1
,
剛﨑 有加
4
,
原 裕子
5
,
蓑田 洋介
6
,
高丸 博之
7
,
都宮 美華
8
,
橋本 哲
9
,
小山 恒男
10
,
高木 靖寛
11
,
門馬 久美子
12
1仙台厚生病院消化器内科
2総合犬山中央病院消化器内科
3福井県立病院病理診断科
4東京都健康長寿医療センター消化器内科
5東京慈恵会医科大学内視鏡科
6九州大学病態制御内科学
7国立がん研究センター中央病院内視鏡科
8埼玉県立がんセンター消化器内科
9新潟大学医学部健康寿命延伸・消化器疾患先制医学講座
10佐久医療センター内視鏡内科
11芦屋中央病院内科
12都立駒込病院内視鏡科
pp.393-418
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201610
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■誌上読影会の目的と方法
食道拡大内視鏡観察の現状と問題点を明らかにするために誌上読影会を企画した.初級者・中級者・上級者各3名,計9名に,食道内視鏡画像(NBI拡大観察をメインに3〜4枚)の読影を依頼した.経験値の異なる3者に依頼したのは,同じ症例を見て読影が的中した・外れたかの成績を見るためではなく,経験の違いによる読影の着眼点の相違や陥りやすいピットフォール,さらには日本食道学会拡大内視鏡分類に基づく読影の均てん度や分類自体の問題点を探り出す意味合いをも込めている.
読影結果は,メインの“主たる血管”,“深達度”は全9名分と,誌面の都合上,初級者・中級者・上級者の読影コメントを抜粋して掲載した.NBI拡大観察に主眼を置いて読影を依頼したが,通常観察も含めて総合的に判断し,診断を絞った読影医もいた.各症例の末尾には症例提供者による病理組織像の提示,病理担当による病理解説,そして拡大観察読影および病理組織学的所見を踏まえた総括を示している.
読者も読影者になりきって,ぜひ提示画像を読影していただきたい.
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