増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
分類
大腸T1(SM)癌内視鏡治療根治基準(curative condition after endoscopic resection for T1 colorectal carcinoma)
岡 志郎
1
,
田中 信治
2
1広島大学病院消化器・代謝内科
2広島大学病院内視鏡診療科
キーワード:
大腸T1(SM)癌
,
内視鏡的摘除
,
追加手術
Keyword:
大腸T1(SM)癌
,
内視鏡的摘除
,
追加手術
pp.739
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201068
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定義
大腸T1(SM)癌のリンパ節転移率は全体で約10%程度であるが,内視鏡的摘除標本の適切な病理組織学的評価によって転移リスクを層別化し,経過観察可能かリンパ節郭清を伴う追加手術が必要かを判断する.「大腸癌治療ガイドライン2016年度版」1)では,内視鏡的摘除をされたpT1(SM)大腸癌の追加治療の適応基準(内視鏡的摘除後追加手術考慮群)として,“切除深部断端陽性は絶対適応”としている.また,“①SM浸潤度1,000μm以上,②脈管侵襲陽性,③低分化腺癌・印環細胞癌・粘液癌,④浸潤先進部の簇出(budding)Grade 2/3の因子のうちひとつでも認めれば追加手術を考慮する”としている(Table 1)1).
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