特集 図説 胃と腸用語集2012
分類・定義
大腸SM癌内視鏡治療根治基準(curative condition after endoscopic resection for submucosal colorectal carcinoma)
田中 信治
1
1広島大学内視鏡診療科
pp.861
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113429
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転移を来した大腸粘膜内癌症例の報告はないが,SM癌は10数%にリンパ節転移を認めるため,内視鏡的に完全摘除するだけでは根治と判定できない.「大腸癌治療ガイドライン2010年版」1)では,新しいリンパ節転移危険因子である簇出(budding)を導入し,大腸SM癌内視鏡的摘除後の追加治療方針をTable 1のように推奨している(Fig. 1).
切除垂直断端が陽性の場合は,腸壁内に癌が遺残している可能性があり,外科的追加手術を行うべきである.また,すべての条件が陰性であれば,経過観察でよい.
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