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書評「H. pylori除菌後発見胃癌の内視鏡診断」
二村 聡
1
1福岡大学医学部病理学講座
pp.1352
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200731
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このたび,医学書院から『H. pylori除菌後発見胃癌の内視鏡診断』が上梓されました.評者は内視鏡医ではありませんが,書評を強く依頼されました.数回ほど読み返しましたので,読後の感想を正直に述べたいと思います.
まず,90ページほどの,やや薄手のテキストゆえ,一気に読み終えることができました.病理医の評者にも記述内容を理解することができました.大変平易な言葉遣いで著述されています.掲載症例は全て八木一芳先生の自験例のため,文章にも説得力があります.そして,病理組織像は味岡洋一先生が的確に,かつ美しく撮影されており,術語も吟味して用いているので臨床家にも理解しやすくなっています.出身校も学年も同じというお二方のコラボレーションの賜物だと感じました.掲載写真はいずれも美しく,目にも優しいレイアウトに仕上がっています.評者の個人的感想はこれくらいにして,本書の内容について少し言及してみましょう.
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