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編集後記
蔵原 晃一
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1松山赤十字病院胃腸センター
pp.1461
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200460
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近年,カプセル内視鏡とバルーン内視鏡の普及によって小腸への内視鏡的アプローチが容易となり,診断の確定した血管炎症例において小腸病変を認めたとする報告が増加しつつある.また,小腸を含む消化管病変が血管炎の診断契機となったとする報告や消化管病変の合併症が生命予後を左右した報告なども散見されるが,その臨床的特徴はいまだ明らかでない.本号は,本誌では初めて“血管炎による消化管病変”をテーマに企画され,各血管炎の消化管病変に関する最新の知見を明らかにすることを目標とした.
血管炎の分類・定義および名称には,従来,「Chapel Hill分類」(CHCC 1994)が広く用いられてきたが,2013年1月に新しい分類と定義から成る「CHCC 2012」が発表された.本号もこの「CHCC 2012」に準拠して構成されている.
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