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編集後記
蔵原 晃一
1
1松山赤十字病院胃腸センター
pp.867
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202927
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カプセル内視鏡とバルーン内視鏡の普及によって小腸疾患の診断能は飛躍的に向上し,多くの疾患の病態解明が進みつつある.一方,原発性小腸癌(空腸・回腸癌)に関しては,希少であることに加え,狭窄症状や転移・播種を契機に進行した状態で診断される例が多く,その発生・発育進展の解明が急務とさプロジェクトれてきた.近年,大腸癌研究会で「小腸悪性腫瘍研究(委員長:田中信治)」が立ち上がり国内多施設の原発性小腸癌症例が集積され,その実態が明らかにされるとともに,小腸癌取扱い規約の作成が進行しつつある.
本号は「原発性小腸癌—見えてきたその全貌」をテーマとし,田中信治,伴慎一と私,蔵原で企画した.「原発性小腸癌」に関する現時点での最新知見を網羅し,その臨床的特徴を明らかにすることを目標とした.
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