Japanese
English
今月の主題 血管炎による消化管病変
序説
血管炎の消化管病変
Introduction
平田 一郎
1
Ichiro Hirata
1
1喜望会谷向病院内科
キーワード:
Chapel Hill Consensus Conference(CHCC)2012
,
血管炎分類
,
ANCA関連血管炎
,
IgA vasculitis
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
Keyword:
Chapel Hill Consensus Conference(CHCC)2012
,
血管炎分類
,
ANCA関連血管炎
,
IgA vasculitis
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
pp.1349-1352
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200441
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
血管炎は全身のさまざまな血管壁に炎症を来す疾患で,その多くは原因不明の希少難治疾患である.本症は,血管の炎症に起因する全身症候(炎症所見)と臓器の虚血や出血に伴う局所症候から成る多彩な病態を呈する.全身症候として原因不明の高熱(38℃以上のスパイク熱が多い),全身倦怠感,体重減少などがあり,局所症候は罹患血管の大きさや罹患臓器によりさまざまで,高血圧,血尿・蛋白尿などの腎機能障害,狭心症,心筋梗塞,咳・血痰などの呼吸器症状,紫斑,皮膚潰瘍,知覚異常,筋痛・関節痛,消化管出血・腹痛・下痢,消化管潰瘍などが挙げられる.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.