学会印象記
第8回日本消化管学会総会
平澤 大
1
1仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科
pp.1316-1317
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113560
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未曾有の大震災から11か月が経過した.津波被害のあった沿岸部の復興はいまだ遅々として難題が山積みであるが,仙台の市街地は復興需要も相俟って活気に包まれている.そんな仙台市に於いて,2012年2月10~11日の2日間,第8回日本消化管学会総会学術集会が開催された.本郷道夫会長(東北大学病院総合診療部)のもと,“消化管学不楽是如何─Why not enjoy the World of Gastroenterology!”をテーマに,2施設8会場で多岐にわたるテーマ,多数の企画が行われた.
雪の舞う厳しい冷え込みの中での開会であった.学会1日目の午前は消化管学会恒例の「症例検討セッション─下部消化管」を拝聴した.アンサーパッドを用いて会場参加者も討論に加わる形式の進行である.最初にコメンテーターによる洗練された読影がなされ,診断へ至る論理が示された.さらに病理コメンテーターや司会,会場も加わった議論がなされ,症例ごとに大いに盛り上がった.議論の中で多くの知見が紹介され,大変勉強になる,興味深いセッションであった.
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