胃と腸 図譜
小腸angioectasia
松田 知己
1
,
中堀 昌人
1
,
長南 明道
1
1仙台厚生病院消化器内視鏡センター
pp.1302-1304
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113556
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1概念,病態
小腸angioectasiaはしばしば原因不明の消化管出血(obscure gastrointestinal bleeding ; OGIB)の原因疾患として,近年カプセル内視鏡・バルーン内視鏡で発見される機会が増加している.angioectasiaとは一般に内弾性板をもたない毛細血管・静脈性の薄い血管壁からなる異常血管が屈曲蛇行した病態とされている.
これらの消化管血管性病変の名称についてはangiodysplasia,angiectasia,angioectasia,vascular ectasia,telangiectasiaなど様々な用語があるが,その使われ方には混乱がみられる.分類についても現在統一されたものはないが,小腸の血管性病変については,矢野・山本ら1)2)による内視鏡的分類が臨床上有用である.
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