学会印象記
JDDW 2011(第19回日本消化器関連学会週間)―食道領域の視点から
平澤 大
1
1仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科
pp.1033-1034
発行日 2012年5月25日
Published Date 2012/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113502
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JDDW(Japan Digestive Disease Week)2011は10月20日(木)から福岡で開催された.福岡国際会議場を中心に4施設,14会場,4日間にわたって開催される国内最大級の学会である.学会印象記の執筆依頼は“食道領域を中心に”という要請であった.出発前にプログラムをチェックすると,食道の話題が中心となる主題はパネルディスカッション15「食道癌に対する内科的治療と外科的治療の接点」とワークショップ20「咽頭癌と食道癌の効率的な観察法」の2つで,他には,消化器内視鏡学会特別企画4「内視鏡学会ESDガイドラインを目指して : Part1 : 食道癌,Part2 : 胃癌」であった.多岐にわたる内容を可能な限り網羅するプログラム作成を試みていることは承知であるが,主題数が80を数える学会規模からするといささか拍子抜け感は否めなかった.
学会初日(20日)の午前中は通常勤務し,午後に空路で福岡へと向かった.一か月前の時点で既に直行便は満席だったため,伊丹経由で福岡入り,通常の倍以上の移動時間を要し,早速,巨大化したJDDWの洗礼をうけた.10月末の福岡はわずかに肌寒く,秋のもの寂しき叙情も相俟って,水炊きが心に染み入る季節である.大型低気圧が停滞し,期間中は生憎の空模様であったが,会場内は人波であふれ,熱気に包まれていた.
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