学会印象記
JDDW2012(第20回日本消化器関連学会週間)―胃領域の視点から
渡 二郎
1
1兵庫医科大学内科学上部消化管科
pp.393-394
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113760
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JDDW(Japan Digestive Disease Week)2012は10月10~13日までの4日間,神戸市において開催された.6つの学会がJDDW2012に参加し,例年のように多くの参加者が神戸の地を訪れたようである.しかし,私自身は地元開催でありながら日常の病院業務に追われ,この学会印象記を書けるほど会場に出向くことができなかったのが残念である.これは地元開催ゆえのデメリットなのかもしれないが,全国の多くの医師,特に地方勤務の医師においても,日常業務に支障を来さないように,最低限の日程でしか参加できないという深刻な問題かもしれない.
日本消化器内視鏡学会総会は,高橋信一会長(杏林大学)の意向により,“患者にやさしい内視鏡”をコンセプトにした多くの主題演題が企画されていた.これまで,内視鏡学会での胃領域の話題は“ESD(endoscopic submucosal dissection)の手技”や“IEE(image-enhanced endoscopy)を用いた診断”に関するものが主役であったが,今回は陰をひそめた.ESDやIEE診断のバブルが過ぎ去ったのか,単なる中休みなのか? 学会が多すぎて新しい話題が見当たらないことにも1つの原因があるように思う.
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