特集 図説 胃と腸用語集2012
疾患〔咽頭・食道〕
食道胃接合部腺癌(adenocarcinoma of esophagogastric junction)
下田 忠和
1
1国立がん研究センターがん対策情報センター
キーワード:
胃噴門部癌
,
食道下部腺癌
,
Barrett腺癌
,
Siewert分類Type 2
Keyword:
胃噴門部癌
,
食道下部腺癌
,
Barrett腺癌
,
Siewert分類Type 2
pp.729-730
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113313
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定義(Fig. 1) 世界で議論が多くなされ,日本と欧米とでは異なった定義がされている.なお,食道胃接合部(esophagogastric junction;EGJ)の定義は「食道胃接合部の分類」の項を参照(855頁).
1)Siewert分類1) Type 1 : 腫瘍中心の位置がEGJから1cm以上離れた食道側の腺癌,Type 2 : 腫瘍の中心がEGJの食道側1cm,胃側2cm以内に癌の中心がある腺癌,Type 3 : 腫瘍の中心が胃側に2cm以上5cm以内の腺癌に分類されている.このうちType 2を狭義のEGJ腺癌と定義している.Type 1の多くはLSBE(long segment Barrett's esophagus)に発生した癌で,Type 3は胃体上部の癌(subcardiac cancer)に相当する.
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