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編集後記
西沢 護
pp.1248
発行日 1980年11月25日
Published Date 1980/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112789
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Borrmann4型癌のなかで,臨床上しばしば急速に進展し,発見しえた時点ではほとんど治癒の可能性のない症例で何ともいやな思いをしなかった人はいないであろう.この型の癌の早期発見を目的として,retrospectiveにみて原発巣がどのような部位,形のもので,どのような経過をたどるものかというむずかしい問題に挑戦しようと試みたのが11号,12号の特集である.
このような癌をスキルス,びまん性癌,linitis plasticaなど,人によってその呼び方も定義づけも問題がないわけではないが,ともかくlinitis plastica型癌として集められた症例をみると,そのほとんどが胃底腺あるいは境界領域から発生した低分化癌で,Ⅱcまたは浅い潰瘍を示す集中像のあまりみられないものが多いという推定は確かのように思われる.
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