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編集後記
西沢 護
pp.1602
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105594
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大腸腺腫の問題点は数多いが,なかなか割り切った答が出てこないのは,腺腫とm癌との鑑別診断が非常に難しいことによる.adenomacarcinoma sequenceかde novo carcinomaかの議論も,病理組織診断上,腺腫とするか癌とするかによって全く異なった頻度になりうるし,内視鏡的治療の適応にしても腺腫の癌化についてだけでなく,生検で腺腫とするか癌とするかによって決定されてしまう.
どのようにして腺腫とm癌との鑑別を行うかは今後に残された課題ではあるが,今までの手法だけでは容易に解決しそうにない.
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