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編集後記
高木 国夫
pp.825
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112391
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本誌は,消化管疾患では,従来から悪性疾患を中心に扱ってきたが,今回は少し趣を変えて,日常診療で見いだされても,簡単に扱われる傾向にあった消化管の憩室について特集を試みた.特にわが国の憩室の特徴,十二指腸および大腸の憩室の新しい見方,さらに憩室様病変をも加えて詳細な検討がなされている.座談会は,宮城先生を迎えて,憩室症の意義を討論していただいた.
消化器疾患について,従来から欧米の報告に基づいて研究がなされてきたが,早期胃癌に始まり,X線,内視鏡検査に基づいてわが国独特の検討がなされるべきであり,現在なされているが,憩室の特集もかかる意味で,さらに解明が必要であろう.
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