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文献紹介「The Gradient of Malignancy in Lymphoid Lesions of the Stomach」
多賀須 幸男
1
1国立がんセンター病院内科
pp.505
発行日 1966年8月25日
Published Date 1966/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112064
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胃リンパ腫(広義の)の予後調査結果とその組織所見を対比検討した.対象はPhiladelphiaのGraduate Hospitalで手術された24例で,21例は胃切除で,3例は切除不能のため放射線で治療された.
年齢30~73歳平均56歳,病悩期間1~18ケ月.主症状は腹痛(32例)で,2例で腋窩リンパ節腫脹を認めたが,生検で良性と診断された.X線検査でリンパ腫が疑われたものは4例で,1例は良性ポリープ,他は胃癌と診断された.過酸2,正酸12,無酸7例.細胞診は7例中4例陽性であったが,リンパ腫と診断できたものはない.5年以上予後を追跡できたのは24例中17例で,うち10例が3年以内に再発死亡し,他の7例は5~13年健在である.
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