今月の主題 胃潰瘍〔1〕
研究
胃二重造影法における発泡剤の適正使用法に関する研究―第1報 水,バリウム量と各種発泡剤の大きさによる発泡速度(附 消泡剤による影響)
小黒 八七郎
1,2
,
萩原 政治
3
,
乾 三郎
3
1国立熱海病院消化器科
2国立がんセンター病院内科
3国立熱海病院放射線科
pp.381-386
発行日 1966年7月25日
Published Date 1966/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112034
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Ⅰ.緒言
最近,消化管特に胃のレントゲン検査件数は益々増加の傾向にあり,またその透視撮影技術にも種々進歩改善がみられる.従来の粘膜造影法,圧迫法,充盈法,重複撮影法に加えて,最近では二重造影法が広く行なわれるようになって来ている.この二重造影法は粘膜の微細病変の検索には極めて有用な手技と考えられている.吾々は各種発泡剤を用いた二重造影法の適正使用法の実験を行った.今回は特に実験方法の吟味,発泡剤の大きさと添加水量による発泡速度との関係,消泡剤による影響を実験的並びに臨床的に検討した.
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