薬の臨床
新界面活性剤TS−88を使用した避妊発泡錠剤E−136の臨床実験
古沢 嘉夫
1
,
古屋 鞆彦
1
Yoshio Furuzawa
1
1都立墨東病院産婦人科
pp.989-992
発行日 1968年11月10日
Published Date 1968/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203963
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はじめに
現在日本では腟内避妊薬として発泡錠,ゼリー,フォームなど多種の剤型が市販されている。それらの主成分である殺精子剤は,殆んどが酢酸フェニール水銀で,臨床的にはその薬剤の避妊効果はいずれもほぼ満足できる範囲にあり,また,使用時特に問題になるような副作用も認められていないことは,これまでの我々の臨床実験,および十数年にわたつて使用されてきた事実からも裏付けられている。
しかし,酢酸フェニール水銀製剤には若干の経年変化が認められることがあり,また,なによりも最近問題になつている水銀化合物の毒性に全く無関係とは言い難いことは重大な問題である。
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