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編集後記
五ノ井 哲朗
pp.535
発行日 1974年4月25日
Published Date 1974/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111827
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本号の内容については,芦沢,望月先生の明快なコメントに尽きるので,蛇足はいらない.
臨床医というものはしばしば(あまりにもしばしば)臍を噬むような思いからまぬがれない.それが医師の平均寿命が短い理由であると思う.“意外な”症例というのは,おおかたはこのような苦い思いに直結している.その上に,検査の条件がよくなかったとか,患者の協力が得られなかったとか,もろもろの不本意な経験の集積であることが多い.そのような資料を整理してお寄せ頂いた先生方に敬意を表し,その中の少数しか誌上に載らなかったことをお詑びしなければならない.
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