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編集後記
五ノ井 哲朗
pp.1701
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111243
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この号の主題〔胃潰瘍の再発・再燃〕は,また本年度の消化器,内視鏡合同秋季大会のシンポジウムのテーマの一つでもあった.凡そ30年もの間,あまり抵抗もなく受入れられてきたAlthausenの潰瘍再発率,およびその内容が,この数年間多くの研究者によって再検討されるようになってきたが,その一応の成果が4編の綜説に代表されている.
これらの論文,および先の学会のシンポジウムを通じて,もっとも気になることは,研究者により,用語,検討の視点,従ってまたその成績にも相当のくい違いがあって,読者が混乱されるのではないか,ということである.しかし,事実は一つである筈で,これらのくい違いがどこから来ているかを吟味して頂ければ,かえって,再発・再燃についての現在の問題点が明瞭に浮き彫りにされるように思われる.
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