Japanese
English
技術解説
内視鏡的ポリペクトミーの実際
Techniques of Endoscopic Polypectomy
竹本 忠良
1
,
中村 光司
1
,
生沢 啓芳
1
T. Takemoto
1
1東京女子医大消化器病センター
pp.333-339
発行日 1974年3月25日
Published Date 1974/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111779
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近年,内視鏡は器械自体の進歩とともに,それを操作する技術の工夫がなされた結果,消化器病診断に大きな向上をもたらした.最近では,さらに飛躍して「内視鏡を利用した治療」へとその領域を拡大してきた.
内視鏡直視下における消化管ポリペクトミーがその代表的なものの一つとしてとくに注目をあびている.本邦におけるファイバースコープ直視下のポリペクトミーの歴史を振り返ってみると,常岡,内田ら1)2)の発表を嚆矢としている.即ち生検鉗子を利用した押し切り法に始まって,ループワイヤーによる絞断法へ進んだ.さらに丹羽3)らによって高周波によるポリペクトミーの試みがなされた.われわれも緊急内視鏡検査時行なった出血胃の電気的緊急止血法4)5)から始まり,高周波応用によるポリペクトミー6)~8)へ進んだ.そのほか北大の並木らは潰瘍の局注法を応用してポリープの脱落を企てている.また,城所9)らの冷凍法によるポリープの自然脱落法も工夫されている.
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